イラスト:小林マキ

更年期以降の手指の痛みやしびれは、加齢のほかに、掃除・洗濯といった家事、縫い物・編み物などの手仕事による使いすぎが原因とされてきました。ところが、最近の研究で、女性ホルモンとの関係が明らかに。最新の対策法をお伝えします(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

安静が難しいならサポーターや装具を使用して

痛みやしびれがある場合、内服薬や、湿布、塗り薬といった外用薬で痛みを抑えつつ、様子を見るのが対策の第一ステップです。動かすと炎症が悪化するため、手指は伸ばした状態で固定して、安静にすることが大切。

「とはいえ、日中、手を使わずに過ごすのは難しいですよね。なので、寝ているときだけでもサポーターや装具をつけるとよいでしょう。就寝中なら長時間固定できるため、痛みやしびれの軽減といった効果を感じやすいのがメリットです」

また、エストロゲンと化学構造が似ている「エクオール」を摂取することも有効、と強調します。