人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。
嫁姑の仲は良かったはずが…
息子夫婦と同居している62歳の女性がいます。
彼女の生きがいは、生まれたばかりの孫の世話です。
待ちに待った初孫の世話をしたいと、長年通っていたカルチャースクールも「休学」したほどで、まわりの人から「まさに、目の中に入れても痛くないようね」と言われていました。
お嫁さんには、
「こんなに可愛い孫を産んでくれてありがとう。本当に感謝しているわ」
「育児は大変だけど、私がついているから大丈夫。何でも遠慮なく言ってね」
そう声をかけていました。
ところが、もともとは仲のいいお姑さんとお嫁さんだったのに、数か月すると2人の間に微妙なズレが生まれてきました。