(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
日々の子育てで疲れを感じることはありませんか?感性アナリストの黒川伊保子さんは、最新の脳科学と自身の育児経験をもとに、「母親は、自分にできることと、したくないことを見極めて、自分らしい子育てをすればいい」と語ります。今回は、黒川さんの著書『子育てのトリセツ 母であることに、ときどき疲れるあなたへ』から一部を抜粋し、紹介します。

子育てに反省は要らない

子育てに、反省は要らないのである。幼児の脳は奇跡のような機能を有している。いくらだって、取り返しがつく。気がついたときから始めればいいだけ。この記事を読み終えるまで、どうか覚えておいてほしい。

母というのは、子のために、切ないくらいに胸を痛める生き物だ。

私が息子を産んだ晩、医師も助産師もひとりしかいない小さな産院では、別の難産の妊婦さんにかかりきりだった。

早朝から苦しんでいた彼女は、夜になって緊急帝王切開になったのだそうで、看護師さんたちも、私の呼び出しブザーには反応してくれなかった。トイレに行きたくなったら呼ぶように、と言われていて、そうしたのだけど。