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人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

肉類の控えすぎは要注意

現在、日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超えていますが、江戸時代の記録では40歳前後。寿命が延びた理由の一つは、肉食の再開といわれています。

江戸時代には牛や豚などの肉を食べることが禁じられていました。その結果、良質な動物性タンパク質をしっかり摂取できずに寿命を縮めていたというのです。

肉類の適度な摂取が元気に暮らすために欠かせないことは、さまざまな研究で示されています。

たとえば、東北大学の研究チームによると、肉をあまり食べない人の骨折リスクは、2日に1回程度肉類を食べる人の3倍近くも高くなるとわかったそうです。