〈発売中の『婦人公論』7月号から記事を先出し!〉
10歳で俳優デビューして以来、数々の個性豊かな役柄を演じてきた板垣李光人さん。さらに昨年は自身で手がけた絵本を上梓するなど、アートの分野にも活躍の場を広げている。その興味は、一体どこから湧いてくるのか――。(撮影:天日恵美子 構成:上田恵子)
10歳で俳優デビューして以来、数々の個性豊かな役柄を演じてきた板垣李光人さん。さらに昨年は自身で手がけた絵本を上梓するなど、アートの分野にも活躍の場を広げている。その興味は、一体どこから湧いてくるのか――。(撮影:天日恵美子 構成:上田恵子)
夢中になれるものにめぐり合えた理由
2025年の秋から今年にかけて、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、ヒロイン・トキの弟・雨清水三之丞(うしみずさんのじょう)役を演じました。
ドラマの舞台になった島根県松江市を訪れた際に、地元の方々に歓迎していただき、作品への熱を肌で感じたのはとてもいい思い出になっています。
僕はこれまで『どうする家康』などNHK大河ドラマにも3回出演させていただきましたが、朝ドラも大河も、出演するごとに僕を知ってくださる方の世代の幅が広がっていくのを強く実感しています。その影響力の大きさには、毎回驚かされるばかり。歴史を背負う重みを感じながら、いただいた役を演じてきました。
僕が役者として大事にしているのは、《普通に暮らす》ということです。
この仕事は、早朝から現場に向かい、夜遅くに帰宅して、翌朝また現場に行く――その繰り返しになりがち。それだけで一日が終わってしまうこともあるため、できるだけ当たり前のことをする時間を多く持つよう心がけています。
たとえば、本を読む、映画を観る。散歩も好きですし、人と会って話すようにもしています。表現者である以上、日常生活で生まれた機微を拾い上げてストックしておくことが、何よりも大切なことだと思うんです。