(写真提供:Photo AC)
しっかり休んでいるはずなのに、なんだか疲れが取れない…そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。多くのアスリートから絶大な支持を得ているスポーツトレーナー・中野ジェームズ修一さんは「日々の行動をちょっと工夫するだけで、不安やストレスが改善され、疲れづらい体になる」と語ります。そこで今回は中野さんの著書『大人気フィジカルトレーナーが本気で考えた 疲労回復の習慣』より一部を抜粋し、「とっておきの疲労回復方法」をお届けします。

睡眠時間から逆算して1日のスケジュールを立てる

睡眠時間を削って働いてはいけない

働き盛りのビジネスパーソンはアスリートとは対照的に、睡眠より仕事や家事などを優先しがちであり、24時間から活動時間を差し引いて余った時間で眠ろうとします。目の前に急ぎの仕事や家事がてんこ盛りになっていると、そちらを優先させたくなるのでしょう。私も実業家として、皆さんの気持ちはよくわかります。

その結果、日本人の睡眠時間は世界で最も短くなっています。

2021年、経済協力開発機構(OECD)が先進国をはじめとした世界33か国で、平均睡眠時間を調べた調査があります。それによると日本は33か国で最下位であり、1日7時間42分でした。33か国のうちで睡眠時間が8時間を下回っていたのは、日本の他には韓国だけ。それ以外の国々では8時間を超えており、1位の南アフリカは日本より1時間半長い1日9時間13分でした(OECD『Gender Data Portal 2021』)。

「体力―疲労=パフォーマンス」という公式が成り立つのは、アスリートに限った話ではなく、皆さんも同様です。働き盛りのビジネスパーソンも、睡眠時間が足りないことで、疲労が抜けなかったら、パフォーマンスが下がります。

パフォーマンスが下がると、仕事や家事などをテキパキと処理できなくなります。やるべきことが終わらないと睡眠時間が削られてしまい、睡眠不足で疲労が溜まってもっとパフォーマンスが下がる……という悪循環に陥る恐れがあります。短時間睡眠でもパフォーマンスは上げられると説くビジネス書もありますが、私はそれでは逆効果になるケースも多いのではないかと心配しています。

疲れを断ち切るために眠りは不可欠ですが、多くの人は、「疲れているのに眠れない」という悩みを抱えています。その悩みを解決する方法をここから詳しくお話ししていきましょう。