60代まで賃貸暮らしを続けてきた重松久惠さんは、終の棲家に東京郊外の分譲団地を選択。70歳の今もローン返済中だが、「老後の資金のことは全然考えない!」と笑う。不安を解消したポイントとは?(構成:山田真理 撮影:村山玄子)
いずれ家賃を払えなくなるから
4年前に初めてこの団地を内見した時もちょうど初夏で、ケヤキの緑がきれいでした。今年築60年になる古い団地だけれど、部屋はゆったりとした間取りの60平方メートル。
さらにリノベーションで北側の2部屋とダイニングキッチンをつなげ、風通しのいい26畳のLDKになっているのがもう最高で!
広々とした空間は、趣味の手仕事の道具も余裕で置けるし、友人との食事会にも大活躍です。
それまで住んでいたのは、東京・池袋にある50平方メートルの賃貸マンションでした。前夫と結婚していた時も、離婚してからも、ずっと賃貸暮らし。家を買おうなんて、これっぽっちも思っていませんでした。
60代にして家の購入を検討し始めたのは、まず家賃の問題があったからです。私はファッション関連の商品開発アドバイザーのほかに、大学院の講師や公的支援機関の仕事をしています。
ただ、そうした仕事は70歳が定年なので、いずれ定収入を少なくとも2つ、失うことになる。そうなれば、都心のマンションの家賃を払い続けるのは厳しくなるだろうと考えました。