テレビ番組や雑誌の星占いをついチェックしたり、人生の転換点で運勢を調べたりした経験があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな中、心理占星術研究家である鏡リュウジさんは「『占いなんか信じない』と多くの人が思いながら、その需要が尽きないのはなぜなのか」と問います。そこで今回は鏡さんの著書『占い師の正体-人はなぜ占いに惹かれるのか』より一部を抜粋し、「占いという謎めいた営みの魅力、魔力、その本質」をお届けします。
なぜ占いブームは起きたのか
なぜ高度経済成長期に占いブームが起きたのでしょう。僕なりに考察してみました。もちろん、これが正しいとは限りませんが。
日本全体が上り調子の時代に占いが流行った理由のひとつとして、自分の人生を自分で決定できるようになったことがあげられるのではないでしょうか。
高度経済成長期、地方から東京・大阪・名古屋の3大都市への人口流入がピークを迎えます。
つまり地方から大都市に出てきて、それまでの地縁・血縁から離れて暮らす人が大幅に増えたわけです。