『大豆ご飯』(撮影=竹浦康郎)
現在発売中の『婦人公論』(9月8日号)の料理連載「ヘルシーキッチン」では、「大豆の力」レシピを特集! 大豆の効能は、私たちにすっかりおなじみ。乾燥大豆の利用法も手の内にある……、などと思っていませんか。でも驚きの活用法、おいしくて意外なメニューはいろいろ。大豆の魅力の虜になっている松田美智子さんに習います(料理・スタイリング=松田美智子 撮影=竹浦康郎 構成=北村美香)

水に短時間浸けるだけ。大豆料理をもっと気軽に

良質なたんぱく質はもちろん、大豆にはミネラル、ビタミンも豊富です。女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをする大豆イソフラボンもたっぷり。「天然のサプリメント」と呼びたいほどです。

ただ、ゆでるのが大変、という声をよく聞きます。一般的に、豆は一晩水に浸けてからゆでますが、そんなに長時間水に浸けたり、ゆでたりすれば、せっかくの栄養素や旨みが水に溶け出してしまいます。実は、宮中へ和菓子を献上する職人さんたちは、豆を長時間水に浸けることはなかったとか。それは上質な豆だったからこそ。

その点でいえば、現代の流通は早く、豆の状態もよいので、ぜひこの技を取り入れましょう。もどし時間はとても短いので、レシピに大きく表示しています。

使う分を短時間もどすだけなので、思い立ったときに作れていいですね。旨みが残り、皮が破れず、食感もしっかりあります。気軽な豆料理、日々の健康にお役立てください。

「良質なたんぱく質はもちろん、大豆にはミネラル、ビタミンも豊富です。女性ホルモン〈エストロゲン〉に似た働きをする大豆イソフラボンもたっぷり。〈天然のサプリメント〉と呼びたいほどです。」