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昭和ソングが見直されている

新海誠監督（49）の新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』が爆発的ヒットの兆しを見せている。幼児も楽しめるファンタジー作品だが、モチーフは２０１１年３月の東日本大震災。深みのある作品だ。

劇中歌として昭和ソングが使われているのも特徴の１つ。井上陽水(74) 『夢の中へ』(１９７３年)、斉藤由貴(56)『卒業』(１９８５年)、河合奈保子(59)『けんかをやめて』(１９８２年)など計11曲が流れる。

この作品に使われているのみならず、昭和ソングが見直されている。国内だけではない。たとえば河合に『けんかをやめて』を提供した竹内まりや(67)の『プラスティック・ラブ』は２０１８年、世界的にヒットした。１９８４年にリリースされた曲だ。

端緒はYouTube。非公式にアップされた『プラスティック・ラブ』の動画を、国内外の若者たちが聴き、ハマった。その後、竹内の曲は国境を超えて愛されるようになった。
２０２１年９月から「アサヒ生ビール」のＣＭソングに使われているのも竹内の『元気を出して』。もとは竹内が１９８４年に薬師丸ひろ子(58)に提供した曲で、４年後の１９８８年にセルフカバーした。

中森明菜(57)に１９８６年に提供し、本人も翌１９８７年にセルフカバーしたのが『駅』。このほかにも竹内の昭和ソングは今も人気のある曲が多い。