五大老と五奉行の関係
五大老と五奉行の関係ですが、かつては簡単に言うと、五大老が上位の存在で、五奉行が五大老の指揮のもとに働く実働部隊、とされていました。
たとえるなら、五大老が株式会社の役員、五奉行はビジネスの最前線でがんばる部長クラスという感じでしょうか。
ところが、古文書では明らかに、五奉行が「われわれは豊臣政権の『おとな』である」と称しているのですね。
「おとな」とは江戸幕府の老中、各藩の家老のこと。つまり政務の責任者であることを意味します。
となると、五奉行こそが株式会社・豊臣カンパニーを取り仕切る役員で、五大老は尊重はされるけれども名前だけの顧問、とかそんな感じなのかな、というふうに捉えられています。それが現在の研究水準。