101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

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『「人間は結局ひとり」という覚悟が人を元気にする』

私の場合は、もともと丈夫だったのと、若い頃から「人間は結局、ひとりで生きていかなくてはいけない」という一種の覚悟を持って生きてきたことが、高齢になっても元気でいられる理由かもしれません。

働き始めたのは15歳のとき。戦争を挟み、30歳で結婚しましたが、夫は文芸評論を仕事としていたので、定収入があるわけではありません。

「なんとかひとりで生きていけるように」という強い思いが、私の元気の原動力でした(写真提供:photo AC)

 

だから私は、自分で自分を食べさせられるようにと、結婚後も仕事を続けてきました。それに夫は10歳上だったので、私のほうが残るに違いないと思っていました。

「なんとかひとりで生きていけるように」という強い思いが、私の元気の原動力でしたし、100歳まで比較的健康に過ごすことができた理由かもしれません。

 

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