命のバトン
少し前に放送されていた『家、ついて行ってイイですか?』というテレビ番組の中で、元中学校の教師だったと仰る方が話していらしたことでとても心に残った言葉がありました。
「私たちには父と母がいる。その父と母にもまた同じく父と母がいる。その当たり前のことを10代遡るといったい何人の人間が存在するかわかりますか?
1,024人です。
では、20代遡れば何人になると思いますか? 1,048,576人にもなるのですよ。
その1,048,576人のうちの1人が欠けていても今の私は存在していなかった。だから、命を大事にしてほしいのです」
その方が教えくれた命のバトンの数字の大きさには、正直、驚くしかありませんでした。
今の私は、その教師の方と同じ思いだと思います。
私の歌のDNAも、古今東西、たくさんの方から、何代にも渡って受け継がれてきたもの。
だからこそ、歌の命を大事にしたいのです。