清明(4/4~4/18頃)<『二十四節気の暦使い暮らし - かんぽう歳時記』より>
「二十四節気」とは中国で誕生した旧暦(太陰太陽暦)で、1年を約15日ごとに24等分した季節の名称のこと。この連載ではその二十四節気に沿った過ごし方や備え方、旬の食材を、漢方コンサルタントの櫻井大典さんが紹介します。「二十四節気は不調を防ぎ、日々をより豊かに過ごすための“知恵”の結晶」と語る櫻井さん。今回紹介する季節は「清明(4/4~4/18頃)」です。

清明(せいめい) 4/4~4/18頃

清々しい春の風が吹き、天地が明るい空気に満ちて、草花がいっせいに芽吹くとき。

万物の躍動とともに、どこかモヤモヤとしていたこころが、その字の通り、明るく晴れわたるように感じられる頃です。

イースターやタケノコ狩りなどのイベントがある清明の時期は、引き続きのびのびと過ごすことを意識し、春の五臓(注)の「肝」がうまく働くようにしましょう。

陽気を高めて発散させ、気血(きけつ)をめぐらせることが養生のポイントです。

(注)中医学の考えで、「五行論」に基づく「肝、心、脾、肺、腎」の5つを「五臓」といいます。いわゆる「五臓六腑」の五臓にあたります。