「50代は60秒、60代以上は30秒、片足で立てない人は危険ゾーンです」(安保先生)

安保 素晴らしい!こまめに体を動かしていらっしゃったので、20日という短い期間で、立って歩き回れるぐらいまで回復できたのでしょう。

大場 もう二度と、あの痛みは味わいたくありません。どうすれば予防できますか?

安保 よく動いて、まめにストレッチをして、全身の筋力をつけること。一日中、テレビの前に座って動かない人はどんどん筋力が落ちていく。筋力が弱いと、腰や背中に余計な負荷がかかります。体が硬い人も要注意。日常の動作がスムーズに行えず、振り向いたときやかがんだときに腰や背中を痛めることも多いのです。

大場 自分の筋力や体の柔らかさを調べる方法はありますか?

安保 まずは歩いてみることです。背筋を伸ばしてラクに歩ければ、体のバランスが崩れていない証拠。15分程度疲れずに歩ければ、背筋や脚の筋肉もそれほど衰えていないと言えるでしょう。ほかにも、目を開けたまま片足で立って何秒キープできるか、試してみてください。

大場 片足立ち、得意です!よく家の中でやっています。

安保 50代は60秒、60代以上は30秒、片足で立てない人は危険ゾーンです。名前を呼ばれて振り返ったときに、体のバランスを崩して倒れてしまうこともありますから。少なくとも30秒間はキープできるような筋トレを、行うようにしてほしいですね。