(撮影◎村山玄子 イラスト提供:illustAC)
老若男女問わず気軽に行える「ラジオ体操」。「第1」では少し物足りないと感じる人や運動することに慣れている人は、「第2」に挑戦してみませんか。頭を使いながら全身を動かすことで、より高い効果を得ることができます。こり固まった筋肉を気持ちよくほぐし、若々しく疲れにくい体を手に入れましょう
「ラジオ体操第1」に比べると、一見難しそうに思える「第2」。正しい動き方や、効果をしっかり得るために意識すべきポイントを聞きました(撮影◎村山玄子 実演◎平井孝子〈全国ラジオ体操連盟理事/指導委員〉 構成◎本誌編集部)

体を弾ませながら筋肉を効果的に刺激

「ラジオ体操」は、90年以上にわたり幅広い世代の方に親しまれています。しかし、「第2」となるとあまり馴染みがない人も多いのではないでしょうか。

「第1」はラジオ体操の基本で、早歩き程度のゆったりとしたテンポで行います。一方の「第2」はジョギング程度のリズムにテンポアップし、音の強弱がはっきりしている。運動強度もより高くなっています。

「第2」を行うと、運動量が増えて脳も活性化。そのほかにも、体のゆがみ改善や血行促進はもちろん、体幹や心肺機能の強化、代謝・免疫力アップなどの健康効果が期待できるのです。また、ダイナミックでメリハリのある動きによって、筋肉や関節の柔軟性を維持することができます。

年齢を重ねると、運動不足や女性ホルモンの減少によって、筋肉や関節は硬くなっていくもの。その結果、体の柔軟性や瞬発力、脳の指令通りに自分の体を動かす調整力などが衰え、物にぶつかったり、つまずいて転倒しやすくなったりします。

そんな年代の方にぴったりなのが「第2」です。脱力しながら体を弾ませる運動が多く、関節をゆるめつつ効果的に筋肉へ刺激を与えることができます。すると体の動きがスムーズになり、つまずきそうになっても手や足がパッと出て、踏みとどまれるようになるのです。