自立すると一気に疎遠になる日本
自立すると一気に疎遠になり、親に介護が必要になるまで子どもがほとんど家に寄りつかないなんて国は、世界的に見ても珍しいのではないでしょうか。
しかも、たとえ夫の親であっても、妻である女性がその介護の大半を担っているというのが現状です。これは、今や何かと問題視される「性別役割分担意識」以外の何ものでもないでしょう。
年老いた親の面倒を子どもが献身的に見るというのは、傍から見れば美しい話なのかもしれませんが、介護の実態というのはそう甘いものではありません。
特に女性は「何もかも完璧にやらなくては」と自分を追い込んでしまいやすく、そのプレッシャーがメンタルに深刻な影響を与えることが多々あります。