様々な場面で吉凶を気にした貴族たち
貴族の日記に良く出てきて、生活に根付いていると思わせる<吉兆・凶兆>が、上記の方違、物忌、反閇です。
古文で習いませんでしたか?
方違というのは、外出または帰宅の際、目的地に特定の方位神がいる場合に、いったん別の方角へ行って一夜を明かし、翌日違う方角から目的地へ向かって禁忌の方角を避ける、といったもの。
貴族は面倒くさがらずに守っていますね。
物忌は斎戒ともいい、ある期間中、ある種の日常的な行為をひかえて、穢れを避けることです。
たとえば、肉食や匂いの強い野菜の摂取を避けたり、他の者と火を共有しないなどの禁止事項を受け入れたりすることです。