かくれ繊細さんが見逃さないこと

それに、おちおち「**で疲れた」などという話も人にできません。

なぜって、相手の反応に疲れるからです。

『かくれ繊細さんのめんどくさい疲れを手放す本』(著:時田ひさ子/清流出版)

相手が自分の疲れ方に呆れているのではないかと考えて、また疲れるのです。

だから、そんなふうに呆れる人の態度を、かくれ繊細さんはとてもよく知っています。

人が呆れた時、顔の角度が少し上がります。

目は笑っているのに、目線は冷たくなります。目線の温度が下がるというのでしょうか。呼吸のペースも変わり、少しためらったような、困ったような表情や間合いが生まれることもあります。

こうした、非常に微妙な相手の反応を、かくれ繊細さんは見逃しません。

なぜなら、かくれ繊細さんは相手の反応を見ることで、周囲との調和を図り、自分を周りに馴染ませながら生き延びてきた人たちだからです。

とても疲れながら、人とコミュニケーションをとっているのです。