食欲の減る高齢者は、生活の見直しを…
高齢になると、人は「食べ力(R)」が衰えます。
消化器系の臓器は、身体のなかでも加齢の変化が起こりにくいといわれています。
でも、唾液や胃液、膵液などの分泌が減るため、消化酵素が少なくなり、一度に消化できる量が減っていきます。
また、味覚や嗅覚、視覚なども変化するため、食欲自体がなくなる人も多いようです。
「近頃は食欲がなくて、何を食べたらいいかわからない」と悩まれているシニアの方も少なくありません。
そんな方たちに、高齢になると食欲は減ることを前提に、生活を見直すことを提案しています。
自宅でじっとしていてもお腹はすきません。
散歩でも庭の草むしりでもいいので体を動かしてみます。
自然と食欲が湧いてきて「おにぎりが食べたい!」とか「昼はパスタにしよう」など、思い浮かんできます。
できるだけ体を動かして、しっかり食べる。
「村上さん、元気いいですね」と、信号待ちしているときに声をかけられることもしばしば。
「動く」そして「食べる」ことで、いつでも元気でいるのだと思います。
※本稿は『料理家 村上祥子82歳、じぶん時間の楽しみ方』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『料理家 村上祥子 82歳、じぶん時間の楽しみ方』(著:村上祥子/エクスナレッジ)
82歳村上祥子の「元気の秘密」と「人生を輝かせるレシピ」――
ずっと元気で、すこやかに。
仕事、プライベート、子育て、そしてこれからの夢。じぶんの時間を目いっぱい楽しんで過ごせば、きっとうまくいくはず。人生100年時代を謳歌するためにぜひ読んでおきたい痛快エッセイ!