そんなにきちんとしたものだったかどうか

とまあ、教科書的にいうとこんな具合なのですが、どうなんでしょうねえ。古代の地方社会は、そんなにきちんとしたものだったのかどうか。

『十八史略』という歴史書にこんな話があります。

むかし、むかし、聖天子の誉れ高い堯は人々のナマの声を聞きたいと思い、身をやつし、町中にしのび出た。

すると白髪の老百姓がひとり、食べ物を口に含み腹つづみをうち、足で地面を踏み鳴らして拍子をとりながら、楽しげに歌っていた。