友達をほめたり、親切にするのはメリットがある

特別支援が必要な子どもの中には、友達をほめたり、親切にしたりすることを教えようとしても、「どうしてですか?」「僕に別にいいことありません」と言うことがあります。

特性的に人に興味がないこともありますし、過去の失敗体験が背景にあることもあります。そんなときは、『情けは人の為ならず』という諺(ことわざ)を使うことがおすすめです。

「人に親切にするのは、人のためではない、親切にすると、巡り巡って、自分にいいことが返ってくるんだよ」と、あくまで、「親切は自分のメリットのためにやる」と思えると、モチベーションが出る子がいます。

もちろん、目に見える報酬はすぐにあるわけではないので、効果が薄い子もいますが、中学生以降ですと、「人に親切にしていると、『**くんって優しいよね』って評判が上がるし、好きな子と話せる確率も上がるよ」というような、メリットを伝える方法もあります。