鎧がちょっと取れて
その芝居は『郵便屋さんちょっと』という作品で、その後つかさんが小説化しているが、上演はこの時だけだったとか。
――多分、つかさんの学生時代の作品で、ちょっと可愛い話なんです。つかさんに言われて、長髪は切らされてオカッパ頭にさせられた。亡くなった三浦洋一とダブルで郵便局長やったり、局員になったりしてましたね。
この時、ハナ子という郵便局員の役をやってたのが、後に結婚することになる井上加奈子だったんです。でもそれからしばらくは一人で生きていくのが精一杯でした。
結婚したのは27になってからですが、思えば第1の転機はつかさんと出会ったことで、いっぺんにやって来ましたね。