「団地のおばあちゃん」の動画が人気を博して
久美子 みっこ姉ちゃんがユーチューブで「Earthおばあちゃんねる」を始めたのは4年前。たくさんの人が見てくれて、すごいね。
美智子 次男の息子の〈あーす〉と一緒に始めたんだけど、「動画があれば、私が死んだあとも子どもたちや孫たちが見て懐かしがってくれるだろう」くらいのつもりでね。友達にも言わずひっそり始めたものが、いまでは登録者数16万人以上。もうビックリです。(笑)
久美子 部屋を案内した「団地一人暮らしの85歳のおばあちゃんが部屋紹介してみた」がすごい再生回数だったのよね?
美智子 こんな古い団地の、おばあさんの日常をねえ。(笑)
久美子 あら、私はヒットすると思っていたんよ? こういう動画の多くは、みなさんすごくきれいに住んでいて、お台所だってピカピカ。その点、みっこ姉ちゃんのは、「これぞ生活、これぞ主婦!」という映像だったから、絶対にウケると思った。
美智子 へえ、そう(笑)。料理はね、近くのスーパーで買える材料しか使わない。粗食だから、本当に簡単なものしか作らないのよ。
久美子 それがいいんじゃないかな、現実味があって。
美智子 久美子だって80歳まで、地元の社協(社会福祉協議会)で働いていたじゃない。すごいわよ。
久美子 息子のことでお世話になってから、いろいろな方とご縁ができて。60代でピアサポーター(障がいを持つ当事者やその家族として、同じ立場の人の相談にのる仕事)を、70代で社協のライフサポート事業(地域福祉権利擁護事業)の仕事をしていました。
これは高齢者や障がい者など、自立した生活が難しい方々の生活や金銭の管理をサポートするお仕事。週に一度か二度、数時間だったけど、学ぶことが多くて楽しかった。いまは「障がい児・者の親の会」の相談役として、お手伝いしています。