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健康な体を長く維持するカギは、極端に衰えた部位をつくらないこと。5つの機能年齢をセルフチェックで導き出し、弱点を補う生活習慣を身につけましょう(構成◎山田真理 イラスト◎きじまももこ)

5つの機能年齢チェックリストはこちら

【STEP4】弱点を克服しよう

5つの機能は相互に関わり合っているため、1つが極端に衰えるとほかの機能も引っ張られるように衰えていきます。

健康を維持するためには、5つの老化のバランスが重要。STEP3で見つけた弱点から改善し、若々しい体を保ちましょう

 

《筋肉》まずは無理なく続けられる運動から

筋肉は「1年に1%ずつ衰える」とされ、60歳以降はさらに急激に落ちていきます。シニアの場合、筋肉量の減少がきっかけとなり、フレイル(心身虚弱)状態となるおそれも。筋肉は何歳からでも鍛えられますので、体を動かす習慣をつけましょう。

効果的なのは、体の中で最も大きい太ももの筋肉を鍛えるスクワット。次のページで紹介している「椅子から立ち上がる」と「座る」を繰り返すハーフスクワットでも、習慣的に行えば筋力の低下を防ぐことができます。運動が苦手な方は無理のない範囲で行い、まずは継続を目標に。

1日15~30分ほどのウォーキングもおすすめです。普段歩くときより5cmほど歩幅を広げ、腕を大きく振って歩くと筋力アップにつながります。

また、年齢を重ねると筋肉の柔軟性が失われて老化が進むため、お風呂上がりや寝る前にストレッチを行うのを忘れずに。筋肉の維持や増強に必要なタンパク質が不足しない食生活も意識してください