ビタミンミネラルが豊富な「茶色の主食」を選ぶ
主食は、私たちの大切なエネルギー源です。ごはんやパンから摂取した炭水化物は、食事から摂取したたんぱく質を分解・吸収して筋肉にする際にも働いているので、糖質ダイエットは私は全くおすすめできません。
これからますます健康に気をつけたい中高年の方なら、なおさらです。
そして、どうせなら毎日食べるごはんやパンを「茶色系」にして、糖質だけではなくビタミン類やミネラル類の摂取量も上げていきましょう。
茶色系とは、ごはんなら玄米や赤米や黒米、パンならライ麦パンや全粒粉パンなどのこと。見た目がちょっと茶色の主食です。
ミネラル類もビタミンB群も、多くが普通のごはん・パンに比べて茶色系のほうが勝っています。
特にごはんは、すべての数値で茶色系が上。パンもカルシウム以外はミネラル類もビタミンB群も茶色系が多いのです。
毎日食べる大事な主食です。これからは、栄養を摂るために茶色系を選んで購入するようにしましょう。
※本稿は『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(著:森由香子/青春出版社)
60歳を超えると、昔ほど食欲が湧かない、食べる量がガクンと減った、料理をするのが億劫になった、という人が多い。著者もそのひとり。
でも、管理栄養士という仕事柄、栄養バランスが頭から離れない。
そんな著者自身が編み出した、「がんばらず」に作れて、「少量」でも栄養バランスが整い、健康管理がきちんとできる食べ方を提案する。