健康のため、歩くことを習慣にしている方は多いのではないでしょうか。医学博士で東京都健康長寿医療センター研究所「中之条研究」部門長の青柳幸利さん(「柳」は正しくは「木」偏に「夘」)は、20年以上にわたる研究結果から「ほとんどの病気は歩くだけで予防することができる」と断言します。今回は青柳さんの著書『すべての病気が防げる長生き歩き』から一部を抜粋しお届けします。
がんは早期発見が大事
がんは自覚症状が出てから発見された場合と、そうでない場合で、生存率に大きく差が出ます。
初期がんのほとんどは自覚症状がありません。逆に痛みなどの自覚症状が出てからがんと診断された場合、がんは進行している可能性が高いのです。
がんが進行すると、転移などが起こるために治癒率は下がり、死亡のリスクは高くなります。
がんによる死亡を避けるには、がんが進行する前に治療を始めること、つまり早期発見が大事だということになります。