神が与えてくれる縁に従おう

申込用紙は、フォスターチャイルドになる子の、性別や居住地などを選べるようになっていた。たとえば、「アフリカの女の子を支援する」というように。

けれど、私たちは、ノーチェックで提出した。たとえ、わずかな支援でも、これは親子の縁である。神が与えてくれる縁に従おう、と。

『子育てのトリセツ 母であることに、ときどき疲れるあなたへ』(著:黒川伊保子/ポプラ社)

そうしたら、私たちのフォスターチャイルドになったJojoは、私たちが結婚式を挙げた、ちょうどその日に生まれていた。しかも、新婚旅行で行ったフィリピンのリゾートの、すぐ近くの島に住む少年だったのである。

あの日、ハネムーンを過ごしたあの海のすぐ近くで、生まれたてのJojoが元気に泣いていたのかと思うと、今でも胸がいっぱいになる。