劇団四季に在籍中、日生劇場にて、越路吹雪さんが8人の男たちと共演するロングリサイタル「越路吹雪ドラマチックリサイタル」に出演。平野忠彦、細川俊之、浜畑賢吉、寺田稔、菱谷紘二、井関一、水島弘というメンバーの中で、鹿賀さんは最年少だった。
――越路さんにも本当に可愛がっていただいて、開幕前に「ちょっと丈史、今日ね、私調子が悪いの。でもどうやってお客様を満足させてお帰りいただくか、見てなさいよ」ってね。
僕がステージに一緒に出たり、袖から見たりとかしてると、ご自分のペースを実にうまく作っていく。越路さんは声を抑えながら、でも表現としては大きくしているんですね。そういう独特の特別な才能の持ち主。遊び心もあって、別格のすごい方でしたね。
渋谷にあるご自宅にも呼ばれて麻雀したりして、で、旦那さんの内藤(法美)先生は自分の部屋で落語聞いてるみたいな(笑)。
パリにも連れて行ってもらったし。リドとか、ショーの劇場にもいっぱい行って、いろんな高級品の買い物をするのを見て、美味しい物を一緒に食べて、楽しかったです。