吉永 でも最近、家で倒れて意識を失った時、誰にも発見されなかったらどうしよう、という新たな懸案事項が出てきて。75歳だし、そのまま亡くなるのはひとり暮らしのリスクとして受け入れるけれど、白骨化だけは避けたい。

調べたら、NPOが運営している見守りサービスがあって。毎日、LINEで安否確認のメッセージが届いて、返信するだけ。24時間以上経っても返信がなかったら家族に連絡がいく、というシステムみたい。

太田 「電話で安否を確認する」「ボタンを押せば緊急通報できる」など、郵便局や自治体でもいろいろなサービスを提供していますよ。それにしても、見守りサービスのことまでご自分で考えているなんて。(笑)

吉永 ハハハ。用意周到すぎて自分でもイヤんなっちゃう。でもね、100通りの事態を想定して準備しても101番目のことが起こるのが、人生よ。

太田 その通りです! 考えて動いてこそ、次の課題も見えてきますしね。

吉永 元気でエネルギーがあるうちに考えて動くと楽しいんですよね。自分の人生、最期まで自分が望むような生き方をしたいですから。

【関連記事】
<前編はこちら>吉永みち子「自分が母との共依存で苦しんだから、子どもとは離れて暮らすと決めた。息子が実家に戻ろうとした理由は…」
おひとり様女性3人、健康や孤独、老後資金を語り合う「『助けて』を言える関係を作る。不安があっても<楽しく下っていく人生>を目指して」
未婚、死別、離婚…おひとり様の女性3人が将来を語り合う「健康・お金・孤独が不安。自分の老いへのリアルな備えを」稲垣えみ子×吉永みち子×小谷みどり