フーヤと呼ばれる「主屋」とトーラと呼ばれる「離れ」

つまり、フーヤと呼ばれる主屋とトーラと呼ばれる離れの二棟造りになっていて、主屋だけ建てるのではなくて、トーラも本来なら作らなければならない。

トーラというのはもともと炊事をしていた土間の建物だったというが、だんだん炊事場がフーヤの中に移っていって、今残っていて、使われているトーラの多くは、いわゆる、「離れ」の部屋になっていたりする。

知り合いの家ではトーラに畳を敷いて、祭りの時など家族が多い時にはそこに寝てもらえるような部屋にしていて、普段は冷凍庫を置いて、半分はものづくりの工房にしている、というような感じである。

新しく建てたお家には、フーヤとトーラをつないで、つなぎの部分に玄関を作って、一棟の家にしているところもあるから、そのあたりは現代的な生活様式に合わせていいようだが、とにかく外から見て形が整っていなければならない。

2024年4月にできた私の家は、ちょっと予算が高くなりすぎるのでトーラを作ることはできず、フーヤのみを計画し、トーラは将来的に作る、ということで許可をもらった。