アジアで進むCCRC

足を踏み入れると、大きな声でトレーニングや麻雀に励む高齢者の声が聞こえています。これのどこが、介護施設なのだろうか。その光景はまさに「おとなの学校」です。

これは、中国で拡大中の「泰康之家(通称:タイカン)」。形態としては、CCRCそのものですが、大きな違いがあります。

タイカンは、中国有数の生命保険企業で、このCCRCは、特定の生命保険を契約している人のみが入居することができるという仕組みになっています。さらに、すでに中国国内では、20以上の拠点があり、契約中は拠点を移動することができます。長期滞在型の旅行としても、終のすみかとしても機能する、これがタイカンの大きな特徴です。

タイカンに入ると、とても元気な高齢の女性が声をかけてくれました。

「あー忙しい、忙しい。私はね、今日分単位のスケジュールなのよ」

カレンダーを見ると、朝は、言語系の授業から、トレーニング、音楽鑑賞から、ビュッフェタイム、麻雀から夜のイベントまで盛りだくさんです。

「私の夫はもともとただの大学の先生で、ものすごく豊かなわけではない。タイカンに入って資金面はすごく不安だった。けれども、最近では全ての財産を売って、お金に変えてここに全ての資金を投じることにしたわ。それくらい、私の人生という感じがするの」

気づけば彼女は次の予定をキャンセルし、私たちのためにタイカンの魅力を伝えようと、案内してくれました。

「息子や娘も喜んでいるわ。親がずっと元気でいてくれることが、彼らを安心させることにもなる。だから彼らも仕事に勤しむことができる。これは、高齢になった私が果たすべき役割よ」

「タイカンにいて、寂しいと思ったことは一度もないわ。むしろ友達は永遠に増えるばかり。何万人もの人が同じ場所に暮らし、しかも同じアクティビティをする。かといって、何かに参加することが強制されることもほとんどないわ。私は自分がやりたいことをできるの」

「資金の面で、苦労している人はいなくはないわ。けれども、皆お金に余裕があれば絶対にここにいたいと言う。そのくらい、魅力的な場所なの」