江原啓之、鈴木秀子
写真:鈴木慶子
世界各地で紛争や災害が絶えない現代で、私たちはどのように生きていけばいいのでしょうか。今回は、日本のスピリチュアル界を牽引してきたオペラ歌手・江原啓之さんと、聖心会シスター・鈴木秀子さんの共著『最良の人生を生きる法則』から一部を抜粋し、お二人の対談形式でお届けします。

シンプルに生きる極意とは?

鈴木 私は外側からの刺激に一喜一憂し、それに支配されてしまうことほどバカバカしいことはないと思うのです。褒められたり貶されたりしたことを覚えているのは自分だけなのですから。

私のところへ生きづらいと相談に見える方の中には、かつてイジメに遭ったというトラウマから人間不信になっているというケースが少なくありません。でも相手は忘れているだろうと考えれば、自分をイジメた人はいないのと一緒です。あとは傷ついた心を抱えたままでいるか、手放すかという、自分の問題ということになります。心の整理整頓ができるのは自分だけなのです。

江原 「人の噂も七十五日」というのは真理ですね。私はもともと人目を気にするタイプではありませんし、ある種の覚悟を持ってスピリチュアリストの道を歩み始めました。でも、さすがに週刊誌で激しくバッシングを受けたときには動揺しました。「この記事を読んだ人は私のことをどう思うのだろう」と気に病んだのです。

鈴木 それはそうでしょう。当然のことだと思います。

江原 ところが今では、あのときのことを覚えている人などいないのです。身近にいた人でさえ「そんなことあったっけ?」と言うくらいで。

鈴木 いい意味で、自分のことは誰も見ていないと思ったほうがいいのです。これはシンプルに生きるための極意だといえるでしょう。