人生からの贈り物

ひとりで暮らすということは、孤独を選ぶことだけではないと思います。

自分らしく生きる自由を、静かに引き受けること。

寂しさも、楽しさも、そのまま抱えながら、今日を生きることなんです。

そうやって生きていけるようになったのは、長く生きてきたわたしたちへの、人生からの贈り物なのかもしれないんですね。

だから今日も、描きかけの絵は、そのままにしておきます。

途中のアイデアも、引き出しの奥にしまったまま。

まだ、描き終わっていないし、まだ決めなくていいし、

人生は、最後まで未完成なんだから、そう思って暮らしています。

※本稿は、『最後までひとり暮らし』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

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