「若い頃から子どもが大好きで、一緒に遊ぶのが得意でした。でも今は、自分の子どもには“母親”として接しているから、同じ目線にはなれません」
放送開始が延期されていたドラマ『半沢直樹』続編の放送開始日が7月19日に決定しました。4月、半沢直樹の妻・花を演じる上戸彩さんに、近況について聞いたインタビューを配信します。撮影が始まる前のクリスマス、家族からもらった素敵なプレゼントとは――(構成=篠藤ゆり)

2児の母となり人間関係も広がって

4歳になる長女は、テレビに私が映ると「わっ、ママ!」と言いながらテレビに近づいていきます。画面に手を伸ばし、私をつかんで口に入れて「もぐもぐ、ごっくん」と食べる真似をするんです。そうするのは、ママとパパを観た時だけ。彼女なりに、大好きという気持ちを表しているみたいです。

「ママ、もっとお仕事をして」と言うので、「えっ? ママが家にいなくていいの?」と聞いたら、「いいよ」って。ちょっと複雑ですね。(笑)

7月から始まる日曜劇場『半沢直樹』では、主人公の妻・花を演じます。前回、銀行員の“奥様会”の存在を知り、「えっ、こんな世界があるの?」と驚きましたが、2児の母となり人間関係も広がった今なら想像できます。女優というのは、経験すべてが糧になるありがたい仕事ですね。

 

人に頼ることの大切さもわかってきて

長女は4歳、長男は8ヵ月になりました。男の子と女の子は、赤ちゃんの時から違いますね。長男はずっしり重くて、泣く時のエネルギーもすごい。息子をおんぶしながら家事をしていますが、もう毎日、バタバタです。

お姉ちゃんは、弟の面倒をよく見てくれます。先日も、バナナの皮をいて電子レンジでチンして、それを潰して離乳食を作ってくれました。やさしい子に育っていることが、嬉しいですね。でも、寝ている弟を大声で起こすことがあって、「せっかく寝ていたのに、もうっ!」という気持ちになることも。(笑)

若い頃から子どもが大好きで、一緒に遊ぶのが得意でした。自分自身が幼かったからなのかもしれませんけど(笑)。でも今は、自分の子どもには“母親”として接しているから、同じ目線にはなれません。躾もしなくてはいけないので、叱るべき時は叱る。自分で考えて挑戦できる子に育ってほしいから、ここぞという時以外は、あまり手助けしすぎないようにもしています。