特定の名前が周期的に登場する「福原氏」

さらに面白い例としては、毛利家の重臣・福原氏があります。

この家では、貞俊(さだとし)・元俊(もととし)・広俊(ひろとし)の名前が世代をまたいで繰り返し現れます。

たとえば九代目が貞俊、十一代目も貞俊。十代目が広俊、十三代目も広俊。十二代と十四代が元俊、といった具合に、特定の名前が周期的に再登場するのです。

その中で有名なのは、関ヶ原の頃に毛利家を支えた十三代目広俊、そして江戸時代初期に福原家の宇部一万石余を確定した十四代目元俊でしょう。

幕末になると、禁門の変で名前が出る福原越後守はこの家の子孫です(ただし血は繋がっていない)。

こうして見てくると、日本では同じ名前をそのまま「二世」「三世」と番号で整理することは少ないものの、実態としてはそれ以上に複雑な形で名前の継承が行われていたことが分かります。

朝倉氏の例は、その極端なケースと言ってよいでしょう。

名前という一見単純なものの背後に、家の伝統や祖先への意識が働いているのですね。

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