日常生活そのものがトレーニングに

もともとインナーマッスルは、日常の生活の中で自然に刺激され維持される筋肉でした。

それが産業革命後、労働はデスクワーク中心になり、日常生活も便利になり、運動量がどんどん減りました。

また洋服生活は合理化されて、より着るだけで、体型の維持が容易になりました。

結果として日常生活のなかでインナーマッスルを刺激することが減ってしまったのです。

そのため20世紀半ばから、ピラティスなど、インナーマッスルを鍛える運動が欧米で注目され始め、日本もそれにならっているのが現状です。

一方で着物生活は、日常の中で無理なく身体を整えていく方法です。

しかもそれは「頑張る」必要のない、無意識のトレーニングといえます。

(写真:Adobe photo stock)

「着物を着ると疲れる」との声を聞くことがありますが、それはインナーマッスルが刺激されている証拠。

私は毎日着物を着ていますが、たまにスーツを着た時の方が疲れを感じます。弊社ではスタッフは毎日着物を着ていますが、新人が二週間もたつと、着物生活の方が楽だと言い出すように。

さらに、着物を着ていると、周りの目が羨望に変わるのです。お客様と着物を着てよく食事や観劇に出かけますが、その折周りから「素敵ですね!」と声をかけられます。

子育てなど家族のために尽くしてきた人生の年輪が、着物を着ると、「老い」ではなく「美しさ」に変わるのです。

着るだけで健康的な若々しさと美しさを引き出してくれる魔法の衣、それが着物なのです!

まずは一日だけでも、着物生活を始めてみませんか?

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