私ひとりで生きてるわけじゃない

自分を安心させようとしていただけ。臆病なマインドは一気に吹き飛び、「病院の診断でハッキリさせよう」と考えるようになった。

私には娘とママがいる。自分だけで不安を抱え込んで、何も言わず、何もしないで大事になったら、ふたりはどうなるのか。それを考えていなかった。

『フルコース がんと私と家族の日々』(著:梅宮アンナ/文藝春秋)

私ひとりで生きてるわけじゃない。家族を安心させないと。

すぐさま病院に電話をして、マンモグラフィとエコーの予約を入れた。パパ(梅宮辰夫)も通っていた戸山にある「国立国際医療研究センター」だ。私も人間ドックでお世話になっている。

毎年、マンモグラフィは受けていたけど、こんなに緊張したことはなかった。

これまでの検査では異常が出たことはない。でも、今回は右胸が明らかに縮んでいる。安心できる結果が出るとは思えない。それでも、心のどこかで医者の先生には「更年期障害ですね」と言ってほしかった。

検査技師の人たちは、何百、何千、ひょっとしたら何万もの女の人たちの胸を見てきたわけだから、私の胸だって、パッと一瞬見ただけで良いか悪いかわかるはず。「どうですか?」と聞きたい衝動をグッとこらえる。

血液検査もして、結果がわかるのは、2週間後の6月13日。そのときに、針生検で細胞も取ることになった。より正確な診断をするためらしい。