「食べる」ことが困難に

40kgを切った頃にはお母さんも心配になり、栄養のあるものを食べさせようとするのですが、Aさんは食べようとしません。

次第に、イライラを募らせたお母さんは、つい、言ってしまったのです。

<『わが子が摂食障害になったら読む本』より イラスト:しゅんぶん>

「いい加減、ちゃんと食べなさい!」

以後、Aさんは「食べる」ことがさらに困難になります。体重は30kg前半まで落ちて、学校にも通えなくなってしまいました。

Aさんのお母さんは「摂食障害」という言葉は知っていても、病気の知識はありませんでした。「普通に食べられるようになれば治る」と思い込んでいたのです。痩せていく娘が心配で、なんとか食べさせてあげたいとも思いました。

そうして親心から「栄養のあるものを食べさせよう」としたのですが、改善するどころか、Aさんからの抵抗も増し、さらに苦しい状況になってしまったのです。