最近の冷凍食品は完成度が高く、格段においしいものが増えました。シニアこそ活用すべき理由と、飽きない食べ方を伝授します(構成:村瀬素子)
低栄養を防ぐ食卓の味方
近年スーパーには、鶏のから揚げやギョーザなどの主菜から、炒飯、パスタなどの主食、スイーツに至るまで、冷凍食品がずらりと並んでいます。読者のみなさんのなかには、冷凍食品は「手作りより栄養価が低そう」「あまりおいしくない」といったイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれません。
実は冷凍食品は驚くほど進化しており、今や味も栄養面も優れた商品ばかり。調理の手間を軽減でき、栄養を手軽に補えるため、シニア世代にこそ活用をおすすめしたいのです。
私は在宅訪問管理栄養士として、高齢者のお宅を訪問し、栄養指導を行ってきました。冷蔵庫の中を拝見するとたいてい、納豆や豆腐、卵など、調理せず手軽に食べられる食材がずらり。また、同じ野菜ばかり購入したり、乳製品や果物をまったく摂らなかったり、家庭ごとの傾向が見られます。
一概には言えないものの、シニア世代の食事の問題点は、単調で栄養価が偏りやすく、総じてたんぱく質が不足しがちということ。
高齢になると必要なエネルギー量は減りますが、筋肉や臓器などの主成分であるたんぱく質は、10代の若者と同じくらいの摂取量が必要です。そのほか、骨を作るカルシウムや、腸の健康に不可欠な食物繊維も不足する傾向にあります。