禁欲的なナイジェルと、突っ張り切るミランダ
そして、忘れてはならないのが「RUNWAY」のアートディレクター、ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)。Part1では、まるでシンデレラに魔法をかける魔法使いみたいに、ファッションにうといアンディをいなしながら、すてきな服を貸与(というか、最後はアンディがエミリーにあげたから贈与?)してくれました。セクハラのにおいが全くしないのがすてき。最後はミランダの野心の犠牲になり出世を逃すのに、恨みもせず、No.2の座に甘んじる姿がまたすてき。「お腹いっぱいのライオン」て感じがなんともそそります!
そんな禁欲的なナイジェル役を演じた彼が、『教皇選挙』(2025)でベリーニ枢機卿を演じていたのは納得。これから更にブレイクする可能性を感じます。映画監督でもあるし!
ただし、ミランダはママとしては50点くらいかな?愛があるのはよくわかるけれど、アンディに命じて、出版前のハリー・ポッターのゲラを入手させて娘たちに与えていました。「権力者の特権」に浴することを子どもに覚えさせるのはちょっと違うかなと(笑)。これもキャリア女子の「家族を構えないコンプレックスの現れ」なんでしょう。そんな不完全なミランダがまた良く、私たちは映画でストレスを発散しつつも「自分は程よく子どもや夫を構いながら、程よく仕事をすればいいかな」と思う。それでいいんじゃないでしょうか。
最後はついに夫から離婚を切り出され、別れの危機を前に、「世界中の女性が私になりたいのよ」と突っ張り切るミランダ。映画の主人公としては痛快ですが、「夫や子どもとしてはたまったもんじゃねーなー」とも思う私。それでもミランダが大好きだけど!!

