(写真提供:Photo AC)
内閣府が公表した「令和8年版高齢社会白書」によると、65歳以上の就業者数は22年連続で前年を上回っているそうです。定年後も長く自分らしく働くためには、どうしたらよいのでしょうか。そこで今回は、シニアの就職支援を専門とするキャリアコンサルタント・西村栄子さんと、中高年のライフ&マネープランニングを専門とするファイナンシャル・プランナーの國富真さんが監修を務めた『定年後の働き方で知りたいことが全部のってる本』から一部を抜粋して、定年後の仕事に関する不安に回答。現代のリアルな「定年からの就活」のノウハウをお届けします。

定年後の仕事探しに成功する人ってどんな人?

理想と現実のバランスを考えながら可能性を広げていく人は成功しやすい

セカンドキャリアで成功する人は、下で挙げた5つの特性を持ち合わせています。つまり視野を広げてフットワーク軽く動き、コツコツと前向きに道を切り開く人が、結局は満足のいく仕事を見つけ、続けられることが研究でも明らかになっているのです。

<『定年後の働き方で知りたいことが全部のってる本』より>

逆に就職活動がうまくいかず悩む人には、仕事を探す範囲が限定的だったり、待遇や業務内容などにこだわりすぎたりしているケースが多く見られます。

まず理解しておきたいのは、定年後は第一線で活躍することより、経験を生かした現役世代の後方支援を求められる場面が多いということ。時代劇でいうなら、若旦那を支える「番頭さん」の役割です。プライドを捨てる必要はありませんが、受容できる範囲で柔軟に考える、というマインドセットを持つことが重要。頭を切り替え、今持っている可能性を確認して生かすことを考えるほうが、結局はトクといえるのです。

<『定年後の働き方で知りたいことが全部のってる本』より>

そして、定年後の就職を“自己実現の場”と勘違いしないことも大切なポイント。採用をゴールとするのではなく、採用された「その先」を考えることが重要です。現場で戦力として貢献できるか、自分が働くことでどんなメリットを与えられるか、という視点を持つと、仕事探しの精度がぐっと高まります。