そうだな、あとはちょっとした正義感も必要だ。正邪の邪に対して、毅然とNOと言えることが大事。怒るべきことには怒らなきゃならないから。ただ、強情になるのは一番よくないよ。
心掛けるべきは、機嫌がいい人でいること。自分では機嫌がいいつもりでも、人からそう見えない場合もあるから、自分でもちょっとオーバーだなと思うくらい、機嫌よさそうに振る舞うことも大事。まぁ、そう簡単ではないけど、いいことを思い出すのも一つの方法だ。若くてモテた時のこととかね。(笑)
でも病気だったり、どこかが痛かったりすると、なかなか機嫌よくなれない。俺も大きな病気を何度かした。2006年には腸閉塞で8時間の大手術をして、摘出した腸からがんが見つかった。でも、落ち込まないように自分に言い聞かせたんだよ。「俺みたいな人間を、神様が殺すはずがない(笑)。まだまだ世の中の役に立つぞ」って。
聖路加国際病院で日野原重明先生と話した時、こんなふうに言ってた。「入院はつらいけれど、学びになる。入院学だよ」って。なるほどと思ったね。
時間があるからしっかり本も読めるし、いろいろな人を見て学ぶこともある。しんどいのは自分だけじゃない。みんなつらいのに、生きるために頑張ってるんだとか、夜中まで働いている医師や看護師たちが命を守ってくれてるんだ、とか気づく。だから決して無駄な時間じゃない。
妻と結婚して63年、仲良くやってるよ。病める時や喧嘩する時があっても、結果的に笑い合えたらいい。俺は妻宛てに毎月ハガキを書いて愛と感謝の思いを伝えてるんだけど、家庭内でもそういうことは大切だと思ってる。