自分の寿命は予測できない

一方で、私がこのようなことをいうと、長生きすればお金がかかるのだから、「それなりの蓄えをしておかないといけない」と反論する人もいます。

確かに、お金を好きなように使っていたら、死ぬよりもずっと前に、全部使い果たしてしまうかもしれません。

『死ぬまで楽しく生きる本』(著:和田秀樹/エクスナレッジ)

それが心配な人は、手元にいつもお金を残しておきたいと考えるのでしょう。しかし、その逆もあるのです。

100歳まで生きるかもしれないからと、100歳まで生活できるお金を貯めておいたとします。でも、ほとんどの人はその前に死んでしまいます。

平均余命というものはありますが、自分の寿命は予測できません。現在70歳だとして、あと20年、少なくとも10年は生きるつもりでいても、事故で明日死んでしまうかもしれないのです。

いつまで生きるかわからないのに、お金を貯めるためにやりたいことをがまんするのでは、今生きている時間が貧しいものになってしまうのではないでしょうか。