『終活』という言葉を聞いて、なんだか後ろ向きなイメージがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。精神科医である和田秀樹先生は「終活は『終わりの準備』ではなく、「これからを楽しむ」ための準備です」と語ります。そこで今回は和田先生の著書『死ぬまで楽しく生きる本』より一部を抜粋し、前向きでポジティブな終活論をお届けします。
新常識 お金は貯めるより使う
今生きている時間を豊かにする手段
年寄りが道楽していたら、まわりから冷たい目で見られるのではないかと、よけいな心配をする必要はありません。貯金があるならどんどん使って、経済を回すほうが社会のためにもなるのです。
そもそも、景気がよいか悪いかの違いは、世の中を回っているお金の量が多いか少ないかの違いです。
「金は天下の回りもの」という言葉がありますが、この天下を回っているお金が少ないと経済は低迷します。つまり、世の中でお金が使われていない状態が続くと、経済は滞り、不況におちいるのです。
国の財源が不足しているから、その不足分を消費税の増税で補うという議論があります。しかし、増税すると消費がさらに冷え込むことは明らかです。すると、ますます経済は停滞し、日本はいつまでも不況から脱することができません。
ですから、お金に余裕がある人は、どんどん消費して経済を回すべきなのです。自分の使ったお金が世の中の役に立っていると考えたら、お金をもっと使いたいという気持ちになりませんか。