新常識 お金を使い切るための計画をたてる
体が動かなくなると、お金を使えなくなる
いつ死ぬかわからないのに、どうやってお金を使い切ればよいのでしょうか。これは悩ましい問題だと思います。
そこで私は、お金を使い切る計画をたてることが大事だといっています。いつ死ぬかわからないからさっさと使おうと贅沢三昧をしていたら、あっという間にお金がなくなってしまうかもしれません。
現在70歳で、大きな病気にもなっていないから、あと20年は生きられるだろうと考えたとします。
そうしたら、残りの人生20年として、年にどのくらいお金が使えるか、計画をたてておくのです。
ただし、20年の間に体は確実に衰えます。旅行にどんどん行きたいと思っていても、足腰が弱ってくれば、出かけるのがむずかしくなります。
死ぬまで元気で歩けることが大事ですが、いくら足腰が弱らないように散歩などの運動を習慣にしていても、いずれ体は弱ってきます。80代後半になれば、介護が必要になるリスクも相当高まるでしょう。
介護が必要なほど体の自由がきかなくなったら、逆に、お金はそれほどたくさん必要としなくなります。
特別養護老人ホームに入居したところで、費用はだいたい厚生年金の範囲で収まります。だから、老後の蓄えなど必要ないと私はいっています。
したがって、お金を使う計画をたてる場合も、「何歳までなら旅行に行けるだろう?」と考えておくことが大事です。
要介護になれば、旅行に行きたくても行かれなくなりますし、月々の介護費用はかかるものの、消費できる金額は減ってきます。
そういったことも含めて、今あるお金をどうやって使い切るかを考えながら、生活を楽しむことが重要なのです。
※本稿は、『死ぬまで楽しく生きる本』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
『死ぬまで楽しく生きる本』(著:和田秀樹/エクスナレッジ)
残りの人生をいかに楽しく、安心して生きるかについてまとめた本です。
自分のために、家族のために。
最期まで「私らしさを失わない」ためのヒントが満載です。





