世話をしている間に情がわいた父と姪は、回復した鳩と別れがたい様子…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは山梨県の70代の方からのお便り。車で図書館に行った帰り、取り締まりをしていた警察官に声をかけられ――。
7000円の青切符
夕方、車で図書館に行った帰りのこと。駅のガード下は狭い十字路になっているのだが、いつもどおり一時停止し、左右を確認したあとに左折したつもりだった。
しかし、その場所で取り締まりをしていた警察官から「こちらへ」と誘導され、「しっかり停まっていない。一時停止違反です」と説明を受けることに。
慣れた道路なので、注意がおろそかになっていたかもしれない、と素直に反省した私。「期限内に納付するように」と渡された青切符に人差し指で指印しながら、「それでも事故を起こしたのではなくてよかった」と自分を納得させた。
そもそも、夕方に車で出かけたのは、本の返却期限日だったからである。田舎では車がないと社会生活を送ることができない。わが家は1年前から車を1台に減らし、なるべく夫と用事が重ならないようにしていたのだが、その夫が日中使っていたため、出かける時間が遅くなった。ひとえに自分に問題があるのはわかっているが、どこかで夫を非難する気持ちが生じてしまう。
翌日、近くの郵便局へ7000円の納付に行き、顔なじみの局員に顛末を話しているうち、ちょっと心が軽くなった。雨の日だったので「気を付けて運転してくださいね」の声がけも嬉しく思える。
夫とは「今後図書館に行く際は、必ず日中に、広い道路と信号のある交差点を選ぼう」と話し合った。安全運転を心がけてきたが、よりルールを順守し、十二分に注意したうえでハンドルを握らねば!あらためて心に誓う機会となった。
年金暮らしには高額の7000円。それだけあればご馳走が食べられたかもしれない……。いやいや、これもルールを守り、安全運転するための勉強代。そう思うようにしている。