訓読みとして定着した

日本に取り入れられた漢字、例えば「山」「川」「食」「飲」「暑」「寒」「一」「二」「三」「四」には、それぞれ固有の音声が付随している(というより、音声に文字が付随しているという方が正しい)。

「山=サン」「川=セン」「食=ショク」「飲=イン」「暑=ショ」「寒=カン」「一=イチ」「二=ニ」「三=サン」「四=シ」のように。もちろん、これらはもともとは中国語の音である。

これらの音(呉音・漢音)が漢字とともに日本に伝えられ、音読みとして定着する。一方、日本固有の和語(大和言葉)に漢字をあてはめるということも行われた。

「やま=山」「かわ=川」「たべる=食」「のむ=飲」「あつい=暑」「さむい=寒」「ひ=一」「ふ=二」「み=三」「よ=四」のように。これが漢字の訓読みとして定着するのである。

※本稿は、『漢字と音読みの謎を解く-呉音・漢音・唐音の奥深い世界』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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