先生にも褒めてもらい、「先生を目指してみたら」と勧められた…(写真:stock.adobe.com)
夫や家族、友人へのモヤモヤ、仕事やご近所トラブル、誰かに聞いてほしい愚痴や失敗談などなど…時事問題から身の回りのことまで、読者の体験談を紹介するWEBオリジナル「ミニ読者手記」。今回紹介するのは、3人の子を持つ50代の方からの投稿です。年の離れた子どもがいるため、友人たちが子どもの手が離れ楽になったという話を聞くたびに、羨ましく思っていたそうで――。

私の順番は、いつですか

周りの同年代の友人たちから、こんな話を聞くことが増えた。

「来年には子どもが大学だから、やっと楽になる」

いいなあ、と思う。

私は25歳で母親になり、3人の子どもを育ててきた。一番上と一番下は年が離れている。上の子たちは大きくなったが、末っ子はまだ小学生だ。

毎日仕事をして、家事をする。子どもの予定を確認して、今週末は学校行事、この休みはどこへ連れて行ってほしいと言われていたっけ、と考える。一週間働いて、やっと週末が来ても、自分の好きなようには動けない。

やりたいことは、たくさんある。でも、子どもにはお金がかかる。時間もかかる。私のやりたいことは、いつも後回しだった。

その一つが、着物だった。

もともとは、娘の小学校の卒業式と中学校の入学式に、自分で着物を着て出席したくて始めた着付けだった。自分で着られるようになれば、それでよかった。

ところが、習い始めると楽しかった。先生にも褒めてもらい、「先生を目指してみたら」と勧められた。

その気になった。もっと習いたい。先生になれたらいいな。