暑さが和らいできても、夏の疲れや生活リズムの乱れが残っているこの時期は、口臭が気になる人も少なくありません。「夏バテで胃腸が弱っているせいかしら?」と思うかもしれませんが、実は口臭の原因の9割以上は内臓ではなく、舌の汚れや歯周病など、お口そのものにあるといわれています。今回は、夏の終わりから秋にかけて気をつけたい口臭の原因と、今日からできる簡単なセルフケアをご紹介します。
夏の疲れが残る時期、口臭が気になるのはなぜ?
スメハラ(スメルハラスメント)とは、ニオイにより周囲を不快にさせるハラスメントですが、その代表格が口臭と体臭です。体臭が複数の要因が重なっているのと同様に、口臭も口腔内の汚れだけでなく、唾液の減少や病気などが原因で発生します。そのため、対策は簡単ではありません。
ニンニク、生玉ねぎやニラなど臭いの強い食材を食べた時、一時的に臭う場合は、自分でも気づくことができる「自覚口臭」です。
しかし、そうでない場合、口臭は自分の呼気なので、脳が慣れてしまい感じにくくなる「無自覚口臭」の状態です。人間の嗅覚には、同じニオイを長時間かぎ続けると感じにくくなる性質(順応)があります。
だからこそ、家族から指摘されて初めて気づく方がほとんどです。逆に家族側からも「気づいていたが黙っていた」というケースを、診療室でよく耳にします。口臭は、本人にとっても周囲にとっても、少し言い出しにくいテーマなのです。
特に夏の暑さが続いたあとは、生活リズムの乱れなどによって、お口の中で口臭の原因になる3つの変化が静かに起こっています。
